車検に必要なもの|当日持っていくもの一覧【忘れたら受けられない!】
車検当日に必要な書類・持ち物を完全リスト化。ディーラー車検とユーザー車検で異なる準備物、よくある「忘れた!」のトラブルと対処法まで、業界22年のプロが解説します。
車検で絶対に必要なのは「車検証」「自賠責保険証明書」「自動車税の納税証明書」の3点。これに加え、ディーラーや整備工場に出す場合は「印鑑」「ロックナットアダプター」が必要になることも。ユーザー車検の場合はさらに書類が増えます。
- 書類が1つでも欠けると車検は受けられない
- ディーラー車検とユーザー車検で持ち物が異なる
- 電子車検証の普及で一部手続きが変わっている
車検に必要な書類・持ち物【一覧表】
車検に必要な持ち物は、どこで車検を受けるかによって変わります。まずは一覧表で全体像を把握しましょう。
| 持ち物 | ディーラー・ 整備工場 | ユーザー 車検 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 車検証(自動車検査証) | 必須 | 必須 | 電子車検証でも可 |
| 自賠責保険証明書 | 必須 | 必須 | 新旧2枚必要な場合あり |
| 自動車税納税証明書 | 必須 | 必須 | 電子確認できれば省略可 |
| 印鑑(認印) | 場合による | 場合による | 署名で代用できる業者も |
| ロックナットアダプター | 該当者のみ | — | ロックナット装着車のみ |
| 自動車検査票 | — | 必須 | 運輸支局で入手 |
| 自動車重量税納付書 | — | 必須 | 運輸支局で入手 |
| 継続検査申請書 | — | 必須 | OCRシート第3号様式 |
| 定期点検整備記録簿 | — | 必須 | 24ヶ月点検の記録 |
正直なところ、ディーラーや整備工場に車検を出すなら、用意するのは「車検証」「自賠責」「納税証明書」の3点セットだけ。あとはお店側がやってくれます。ユーザー車検は書類が一気に増えるので、初めての方は覚悟が必要ですね。
必須書類の詳細と確認ポイント
どの車検方法でも共通して必要な3つの書類について、ひとつずつ詳しく見ていきます。
車検証(自動車検査証)
車のダッシュボード(グローブボックス)に入っているのが一般的です。2023年1月から電子車検証が導入されており、ICカード型の小さいサイズに変わっている車両もあります。
確認すべきポイントは「有効期間の満了する日」の欄。ここに記載された日が車検の期限です。車検は満了日の1ヶ月前(指定工場なら2ヶ月前)から受けられるので、余裕を持って準備しましょう。
車検証を車に載せていないと道路運送車両法違反になります。罰金は50万円以下。普段から車内に保管しておくのが鉄則です。
自賠責保険証明書(自動車損害賠償責任保険)
いわゆる「強制保険」の証明書です。車検証と一緒にグローブボックスに保管されていることが多いでしょう。
注意点として、車検時には現在の保険期間のものに加えて、次の保険期間をカバーする新しい自賠責保険証明書が必要になるケースがあります。ディーラーや整備工場に出す場合はお店側で更新手続きをしてくれることがほとんどですが、ユーザー車検の場合は事前に自分で加入・更新しておく必要があります。
自賠責保険は保険会社の窓口だけでなく、運輸支局の近くにある代書屋(行政書士事務所)でも加入できます。ユーザー車検当日にその場で加入する方も少なくありません。
自動車税の納税証明書
毎年5月頃に届く自動車税を支払った際の控え(証明書)です。車検で必要になるのは「継続検査用」と印字されている部分。支払い済みの納付書の右端が証明書になっています。
ただし近年は、都道府県と運輸支局のシステムが連携しているため、納税証明書の提示が不要になるケースが増えています。具体的には以下の条件をすべて満たす場合、省略が可能です。
- 自動車税を滞納していない
- 納税から3〜4週間以上経過している(システム反映に時間がかかる)
- 普通自動車である(軽自動車は市区町村管轄のため別扱い)
実は、この納税証明書でトラブルになるケースが一番多いです。「払ったはずなのに証明書が見つからない」「コンビニで払ったけど控えを捨ててしまった」という相談は数えきれないほど受けてきました。念のため証明書は車検証と一緒に保管しておくのがベストです。
ユーザー車検の場合に追加で必要なもの
費用を抑えるためにユーザー車検(自分で運輸支局に持ち込む方法)を選ぶ場合、上記の3点に加えて以下の書類が必要になります。
自動車検査票
検査ラインで各項目の合否を記録する用紙です。運輸支局の窓口で無料で配布されています。当日、検査ラインに入る前に記入します。
自動車重量税納付書
重量税を納付するための用紙です。こちらも運輸支局の窓口で入手できます。重量税額は車の重量や年式によって異なり、印紙を購入して貼り付けます。
| 車両重量 | 新車〜13年未満 | 13年以上18年未満 | 18年以上 |
|---|---|---|---|
| 〜500kg | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
| 〜1,000kg | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
| 〜1,500kg | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
| 〜2,000kg | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
| 〜2,500kg | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
※エコカー減税対象車は税額が異なります。最新の金額は国土交通省のサイトで確認してください。
継続検査申請書(OCRシート第3号様式)
車検を継続するための申請書で、マークシート形式になっています。運輸支局の窓口で入手するか、国土交通省のサイトからダウンロードも可能です。車検証を見ながら車台番号や登録番号を記入します。
定期点検整備記録簿
24ヶ月法定点検の結果を記録した書類です。ユーザー車検の場合、事前に自分で点検して記録簿に記入するか、整備工場で点検だけ先にやってもらう方法があります。
実は車検と24ヶ月点検は別物で、点検を受けていなくても車検自体は通せます。ただし、その場合は「後整備」として後日点検を受ける必要があるので、結局は受けることになります。
ユーザー車検で記録簿なしの「後整備」を選ぶ方もいますが、個人的にはおすすめしません。点検で見つかる不具合を放置したまま走り続けるリスクがあるからです。安全面を考えれば、車検前に点検を済ませておくのがベストです。
身分証明書(本人確認書類)
運輸支局での手続きで本人確認を求められることがあります。運転免許証があれば問題ありません。
ディーラー・整備工場に出す場合の持ち物
ディーラーや整備工場に車検を依頼する場合は、書類の準備は最小限で済みます。重量税の納付や自賠責の更新もお店側が代行してくれるのが一般的です。
基本の3点セット
- 車検証(自動車検査証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税の納税証明書
この3つが揃っていれば、基本的にはOKです。ただし以下の持ち物も確認しておきましょう。
印鑑(認印)
委任状や見積書にサインが必要な場合に使います。最近は署名(サイン)で対応してくれる業者も増えていますが、念のため持参したほうが安心です。シャチハタでも問題ないケースがほとんど。
ロックナットアダプター
見落としがちなのがこれ。ホイールにロックナット(盗難防止用の特殊なナット)を装着している場合、タイヤを外すための専用アダプターが必要になります。
車検ではブレーキの点検のためにタイヤを外す作業が発生します。アダプターがないとタイヤが外せず、点検ができないため車検が進まなくなることも。
ロックナットアダプターの持ち忘れは、受付をしていた時代に月に2〜3件はありました。お客さんに自宅まで取りに帰ってもらうことになるので、かなり申し訳ない気持ちになります。ロックナットを付けている方は、車検前に車内にアダプターがあるか必ず確認してください。
任意保険の証券(あれば便利)
車検に必須ではありませんが、持っていくと保険の見直し相談ができることもあります。特にディーラーでは、車検時にあわせて保険の提案をされることが多いです。
書類を紛失した場合の再発行方法
「車検間近なのに書類が見つからない」というのは意外とよくある話。それぞれの書類は再発行が可能なので、慌てずに対処しましょう。
| 書類 | 再発行先 | 費用 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 車検証 | 運輸支局 | 350円 | 即日 |
| 自賠責保険証明書 | 加入している保険会社 | 無料 | 即日〜1週間 |
| 納税証明書 | 都道府県税事務所(普通車) 市区町村役場(軽自動車) | 無料〜400円 | 即日 |
車検証の再発行
管轄の運輸支局に行けば即日で再発行してもらえます。必要なものは身分証明書、申請書、手数料(350円程度)です。電子車検証の場合はICカードの再発行となり、手続きが若干異なります。
自賠責保険証明書の再発行
加入している保険会社に連絡して再発行を依頼します。窓口で即日対応してくれることもあれば、郵送で1週間ほどかかる場合も。車検が迫っている場合は、できるだけ早めに連絡しましょう。どの保険会社に加入しているか分からない場合は、車を購入した販売店に聞くと教えてもらえることがあります。
納税証明書の再発行
普通自動車は都道府県税事務所、軽自動車は市区町村役場で再発行できます。福岡県の場合は、各県税事務所で対応可能。身分証明書と車検証(のコピーでも可)があればスムーズです。
再発行の手続きには数日かかることもあるため、車検の1〜2週間前には書類の確認を済ませておくのがおすすめです。車検当日に「書類がない!」とならないよう、早めに準備しておきましょう。
電子車検証になって変わったこと
2023年1月から電子車検証が導入されました。従来のA4サイズの紙からICカード型のコンパクトなサイズに変わっています。車検時に知っておくべきポイントを整理しておきましょう。
電子車検証とは
ICチップが内蔵されたカード型の車検証です。基本的な情報はカードの表面に記載されていますが、有効期間などの一部情報はICチップに記録されており、専用アプリ(車検証閲覧アプリ)で確認できます。
車検時の扱い
電子車検証でも車検の手続きは基本的に同じです。ディーラーや整備工場に出す場合も、従来通り車検証を預ける形になります。ただし、車検完了後の更新がICチップへの書き込みになるため、処理が早くなる傾向があります。
まだ従来の紙の車検証を使っている方も、次回の車検時に電子車検証に切り替わります。特別な手続きは不要で、車検を受けると自動的に電子車検証が発行されます。
車検当日のチェックリスト
車検前日〜当日に使えるチェックリストを用意しました。画面をスクリーンショットして使っていただくと便利です。
- 車検証(グローブボックスに入っているか確認)
- 自賠責保険証明書(車検証と一緒に保管されているか確認)
- 自動車税納税証明書(見つからない場合は事前に再発行)
- 印鑑または認印(念のため持参)
- ロックナットアダプター(装着している場合のみ)
- 車検費用(見積もり金額+予備)
- 車検証(自動車検査証)
- 自賠責保険証明書(新しい期間のものも)
- 自動車税納税証明書
- 自動車検査票(運輸支局で入手)
- 自動車重量税納付書(印紙を貼り付け)
- 継続検査申請書(OCRシート第3号様式)
- 定期点検整備記録簿(24ヶ月点検の記録)
- 身分証明書(運転免許証)
- 車検費用(重量税+検査手数料+自賠責保険料)
受付の仕事をしていた経験から言うと、忘れ物トップ3は「納税証明書」「ロックナットアダプター」「お金(見積もりより高くなった場合)」です。特に納税証明書は、自宅の書類の山に埋もれていることが多いので、車検証ケースに一緒に入れておく習慣をつけるといいですよ。
よくある質問
まとめ
車検に必要な書類は、車検を受ける方法によって異なります。最後に要点を整理しておきましょう。
- 共通の必須書類は「車検証」「自賠責保険証明書」「納税証明書」の3点
- ディーラーや整備工場に出す場合は上記3点+印鑑+ロックナットアダプター(該当車のみ)
- ユーザー車検の場合はさらに検査票・重量税納付書・申請書・点検記録簿が必要
- 書類を紛失しても再発行は可能。車検の1〜2週間前に確認を
- 電子車検証でも手続きの流れは基本的に同じ
書類が1枚でも足りないと車検は受けられません。当日慌てないためにも、この記事のチェックリストを活用して、余裕を持って準備してくださいね。

