車検に必要なもの一覧|必要書類・持ち物を方法別に解説
車検当日に持っていくものを、ディーラー・整備工場などへ依頼する場合と、ユーザー車検の場合に分けて一覧化。納税証明書が必要になる条件、書類の再発行、電子車検証の注意点まで、業界22年の実務経験をもとに解説します。
最終更新:2026年7月27日
ディーラー・整備工場などへ車検を依頼する場合は、まず「車検証の原本」と「現在の自賠責保険証明書」を準備します。納税証明書は原則として電子確認できますが、納付直後など確認できない場合は紙の証明書が必要です。実際の持ち物は依頼先からの案内を優先してください。
- 業者へ依頼:車検証、自賠責保険証明書、必要に応じて納税証明書・ロックナットアダプター
- ユーザー車検:上記に加えて予約、申請書、検査票、重量税納付書、検査手数料などが必要
- 電子車検証:A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼付した車検証の原本を持参
車検に必要な書類・持ち物【一覧表】
車検に必要なものは、業者へ依頼するか、自分で検査場へ持ち込むユーザー車検かで変わります。下表は自家用乗用車の継続検査を想定した目安です。
| 持ち物 | ディーラー・ 整備工場 | ユーザー 車検 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 車検証(自動車検査証) | 必須 | 必須 | 原本。電子車検証も原本を持参 |
| 自賠責保険証明書 | 必須 | 必須 | ユーザー車検では通常、現在分と更新後を満たす新しい証明書 |
| 自動車税・軽自動車税の納税証明書 | 原則省略可 | 原則省略可 | 納付直後など電子確認できない場合は必要 |
| 予約情報・予約番号 | 予約先による | 必須 | ユーザー車検は事前予約が必要 |
| 印鑑・委任関係書類 | 依頼先による | 代理申請時 | 本人以外が申請する場合は委任状を確認 |
| ロックナットアダプター | 該当者のみ | 該当者のみ | ロックナット装着車のみ |
| 自動車検査票 | — | 必須 | 運輸支局で入手 |
| 自動車重量税納付書 | — | 必須 | 運輸支局で入手 |
| 継続検査申請書 | — | 必須 | OCRシート第3号様式 |
| 定期点検整備記録簿 | — | 点検済みの場合 | 検査前に法定点検を実施した場合に提出 |
| 車検費用・支払い手段 | 必須 | 必須 | 支払い方法は依頼先・申請方法で異なる |
業者へ依頼する場合は、予約先から届く案内がいちばん確実です。車検証と現在の自賠責保険証明書を確認したうえで、納税証明書や印鑑が必要かを事前に聞けば、当日の行き違いを減らせます。ユーザー車検は書類だけでなく、検査予約と車両の事前点検も忘れないようにしましょう。
必須書類の詳細と確認ポイント
車検で確認する基本書類と、納税証明書が必要になる条件を整理します。
車検証(自動車検査証)
車検証は原本を用意します。車のグローブボックスなどに保管されていることが一般的です。2023年1月から交付されている電子車検証は、A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼り付けたもので、プラスチック製のICカードではありません。
電子車検証の券面に記載されない有効期間などは「車検証閲覧アプリ」で確認できます。交付時に受け取る「自動車検査証記録事項」は内容確認用の書面であり、車検証原本の代わりにはなりません。
2025年4月1日からは、有効期間満了日の2か月前から満了日までに車検を受ければ、残っている有効期間を失わずに更新できます。混雑しやすい時期を避け、早めに予約しましょう。
車検証は、自動車を運行するときに車内へ備え付ける必要があります。紛失に気づいた場合は運転を続けず、管轄の運輸支局などへ再交付手続きを確認してください。
自賠責保険証明書(自動車損害賠償責任保険)
いわゆる「強制保険」の証明書です。車検証と一緒にグローブボックスに保管されていることが多いでしょう。
継続検査では、車検を受ける日から更新後の車検証の満了日までを満たす自賠責保険が必要です。そのためユーザー車検では、通常、現在使用中の証明書と、新しく契約した証明書を準備します。ディーラーや整備工場へ依頼する場合は、更新手続きの方法を予約先へ確認してください。
自賠責保険は保険会社・共済組合や取扱代理店などで契約できます。ユーザー車検当日に慌てないよう、検査日と必要な保険期間を伝えて事前に確認しておくと安心です。
自動車税の納税証明書
普通自動車の自動車税種別割と、三輪・四輪の軽自動車税種別割は、納付情報を電子確認できれば、車検時の納税証明書の提示を原則省略できます。
ただし、次のような場合は紙の継続検査用納税証明書が必要になることがあります。
- 納付後まもなく、電子システムへ情報が反映されていない
- 自動車税・軽自動車税や延滞金に未納がある
- 名義変更・ナンバー変更・他自治体への転出などで電子確認できない
- 小型二輪など、車種や自治体の案内で証明書の提示を求められる
福岡県では、納付後2週間以内に車検を受ける場合、電子確認できないことがあると案内されています。車検が近いときは、領収日付印のある納税証明書を保管しておきましょう。
「原則不要」と「どんな場合でも不要」は同じではありません。とくに車検直前に納付した場合は、電子反映が間に合わないことがあります。予約時に納付日を伝え、紙の証明書が必要か確認しておくと確実です。
ユーザー車検の場合に追加で必要なもの
ユーザー車検は、自分で車両を検査場へ持ち込んで継続検査を受ける方法です。普通車は運輸支局・自動車検査登録事務所、軽自動車は軽自動車検査協会で受検します。どちらも事前予約が必要です。
車検証、自賠責保険証明書、必要に応じた納税証明書に加え、次の書類と費用を準備します。窓口や自動受付機で作成できる書類もあります。
自動車検査票
検査ラインで各項目の合否を記録する書類です。検査場の窓口や自動受付機で案内されます。検査手数料の納付方法も当日の案内に従ってください。
自動車重量税納付書
自動車重量税を納めるための書類です。税額は車種、車両重量、初度登録年月、エコカー区分などで変わります。2026年5月1日以降の自家用乗用車の目安は次のとおりです。
| 車両重量 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 |
|---|---|---|---|
| 〜500kg | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
| 〜1,000kg | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
| 〜1,500kg | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
| 〜2,000kg | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
| 〜2,500kg | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
※2026年5月1日以降、エコカー減税対象外・2年自家用乗用車の目安です。車両ごとの正確な税額は、車検証を用意して国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で確認してください。
継続検査申請書(OCRシート第3号様式)
普通車の継続検査を申請する書類です。運輸支局の窓口などで入手し、車検証を見ながら登録番号や車台番号などを記入します。軽自動車は使用する申請書の様式が異なるため、軽自動車検査協会の案内を確認してください。
定期点検整備記録簿
24か月定期点検の結果を記録した書類です。検査前に点検整備を実施した場合は提出します。点検前でも検査を受けることはできますが、車検と法定点検は別制度であり、使用者の点検整備義務がなくなるわけではありません。
検査に合格することと、車が今後も安全に走り続けられることは同じではありません。ブレーキやタイヤなどの不具合を早めに見つけるためにも、車検前に法定点検を済ませる方法をおすすめします。
代理人が申請する場合の委任状
車検証の使用者本人以外が普通車の継続検査を申請する場合は、使用者の委任状が必要です。車検証の記載内容を変更する場合などは追加書類が必要になるため、事前に管轄窓口へ確認してください。
また、検査場まで運転するための運転免許証、予約情報、支払いに使う現金やクレジットカードなども忘れずに持参しましょう。
ディーラー・整備工場に出す場合の持ち物
ディーラーや整備工場へ車検を依頼する場合は、重量税の納付や自賠責保険の更新を代行してもらうのが一般的です。ただし、店舗や車両の状態によって持ち物が異なるため、予約時の案内を優先してください。
まず確認する基本書類
- 車検証(自動車検査証)の原本
- 現在の自賠責保険証明書
- 納税証明書(納付直後など、電子確認できない場合)
このほか、車検費用、予約票、代車利用に必要な運転免許証などを案内されることがあります。
印鑑・委任関係書類
署名で対応できる店舗もありますが、委任状などに押印を求める店舗もあります。印鑑の種類を含め、必要かどうかを予約先へ確認してください。
ロックナットアダプター
見落としがちなのがこれ。ホイールにロックナット(盗難防止用の特殊なナット)を装着している場合、タイヤを外すための専用アダプターが必要になります。
車検ではブレーキの点検のためにタイヤを外す作業が発生します。アダプターがないとタイヤが外せず、点検ができないため車検が進まなくなることも。
ロックナットアダプターの持ち忘れは、受付をしていた時代に月に2〜3件はありました。お客さんに自宅まで取りに帰ってもらうことになるので、かなり申し訳ない気持ちになります。ロックナットを付けている方は、車検前に車内にアダプターがあるか必ず確認してください。
車検費用と支払い方法
整備費用と法定費用で利用できる支払い方法が分かれることがあります。クレジットカードを使いたい場合は、どの費用まで決済できるかを事前に確認しましょう。車内の貴重品や後付け機器も、入庫前に整理しておくと安心です。
書類を紛失した場合の再発行方法
車検証や自賠責保険証明書を紛失した場合は、車検前に再交付・再発行が必要です。窓口、必要書類、受付時間は状況によって変わるため、先に再発行先へ確認しましょう。
| 書類 | 主な再発行先 | 費用の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 車検証 | 運輸支局など | 450円 | 本人・代理人で必要書類が異なる |
| 自賠責保険証明書 | 加入している保険会社 | 保険会社による | 再発行日数は保険会社による |
| 納税証明書 | 都道府県税事務所(普通車) 市区町村役場(軽自動車) | 自治体による | 電子確認できれば原則省略可 |
車検証の再発行
普通車は運輸支局などで再交付を申請します。2026年4月1日以降の手数料は450円で、申請書、理由書、本人確認書類などが必要です。代理人が申請する場合や、電子車検証をき損した場合は必要書類が変わることがあるため、管轄窓口へ確認してください。
自賠責保険証明書の再発行
加入している保険会社・共済組合へ連絡して再発行を依頼します。必要な本人確認書類や発行までの日数は契約先によって異なります。加入先が分からない場合は、契約時の控えや車を購入した販売店などを確認しましょう。
納税証明書の再発行
普通自動車は都道府県税事務所、軽自動車は車検証の「使用の本拠の位置」を管轄する市区町村へ問い合わせます。ただし、電子確認できる場合は紙の納税証明書を再発行しなくても車検を受けられます。納付日と車検日を伝え、発行が必要か先に確認すると無駄がありません。
再発行に日数がかかる書類もあります。車検の1〜2週間前には、車検証と自賠責保険証明書の原本を確認しておきましょう。
電子車検証になって変わったこと
登録車は2023年1月、軽自動車は2024年1月から電子車検証が交付されています。車検時に知っておきたいポイントを整理します。
電子車検証とは
A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼り付けた車検証です。券面には基礎的な情報が記載され、有効期間、所有者情報、使用者住所などはICタグに記録されています。スマートフォンやICカードリーダー対応のパソコンで「車検証閲覧アプリ」を使うと確認できます。
車検時の扱い
電子車検証でも、車検時には車検証の原本を提出・提示します。指定整備工場などでは、国から委託を受けた事業者がICタグの記録を更新できる仕組みがありますが、利用可否は依頼先によって異なります。
「自動車検査証記録事項」は、電子車検証の券面に載らない情報を確認するための補助書面です。車両へ備え付ける義務はありませんが、車検証閲覧アプリからPDFで保存できます。車検証の有効期間は券面だけでは分からないため、早めにアプリで確認しておきましょう。
車検当日のチェックリスト
車検前日〜当日に使えるチェックリストを用意しました。画面をスクリーンショットして使っていただくと便利です。
- 車検証の原本(電子車検証を含む)
- 現在の自賠責保険証明書
- 納税証明書が必要か予約先へ確認
- 印鑑・委任関係書類が必要か予約先へ確認
- ロックナットアダプター(装着している場合のみ)
- 車検費用と利用できる支払い方法を確認
- 代車を借りる場合は運転免許証などを確認
- 車内の貴重品・後付け機器を整理
- 検査場の予約情報・予約番号
- 車検を受ける車両と運転免許証
- 車検証の原本(自動車検査証)
- 現在分と更新後を満たす自賠責保険証明書
- 納税証明書(電子確認できない場合)
- 自動車検査票(運輸支局で入手)
- 自動車重量税納付書
- 継続検査申請書(普通車はOCRシート第3号様式。軽自動車は協会指定の書式)
- 定期点検整備記録簿(検査前に点検済みの場合)
- 使用者の委任状(本人以外が普通車を申請する場合)
- 車検費用(重量税・検査手数料・自賠責保険料など)
受付経験上、ロックナットアダプターや支払い方法の確認漏れは、当日の作業を止める原因になりがちです。納税証明書は原則省略できても、納付直後は必要になることがあります。「紙がないから大丈夫だろう」と判断せず、納付日を予約先へ伝えて確認しましょう。
よくある質問
参考にした公的情報
制度や税額は変更されることがあります。車検を受ける前に、最新情報を各窓口で確認してください。
まとめ|車検の必要書類は予約先と納付状況で確認
車検に必要なものは、業者へ依頼するか、ユーザー車検を受けるかで異なります。最後に要点を整理します。
- 業者へ依頼する場合は、車検証原本と現在の自賠責保険証明書をまず準備
- 納税証明書は原則省略できるが、納付直後など電子確認できない場合は必要
- ユーザー車検は、事前予約、検査票、重量税納付書、申請書、手数料なども必要
- 定期点検整備記録簿は、検査前に法定点検を実施した場合に提出
- 電子車検証はA6サイズ相当の厚紙にICタグを貼り付けた原本を持参
当日の手続きが止まらないよう、1〜2週間前に原本と納付状況を確認し、最終的には予約先・申請先の案内を優先してください。

