車検はいつから
受けられる?
「車検って、何ヶ月前から受けていいの?」「早く受けたら損するって、本当?」——よく聞かれます。
結論から言えば、満了日の2ヶ月前から。2025年4月の法改正で、有効期間を1日も損せず受けられる期間が2倍に広がりました。
この記事では、何日前がいちばん賢いのか、早すぎ・遅すぎで何を失うのか、自賠責はどうなるのかまで、自動車業界22年の現場感覚で整理します。
【2025年4月〜】車検の受検可能期間が変わりました
↓
2025年4月1日〜:満了日の2ヶ月前から
2ヶ月前に受けても、次回の満了日は1日も早まりません。
しかも今回は自賠責保険の更新手続きも2ヶ月前から。車検と保険を、まとめて前倒しできます。
先に結論:賢い車検の時期
予約は2〜3ヶ月前に確保
2ヶ月より前に受けると有効期間が削られる——ここだけ注意
車検は何ヶ月前・何日前から受けられる?
じつは車検(継続検査)そのものは、有効期間内ならいつでも受けられます。
問題は「有効期間を損しない受け方」。ここが、受ける時期で変わってきます。
| 受ける時期 | 次回の満了日 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 満了日の2ヶ月前〜満了日 | 今回の満了日から2年後 | 損しない |
| 満了日の2ヶ月より前 | 車検を受けた日から2年後 | 短くなる(=損) |
具体例:満了日が2026年6月30日の車
| 車検を受けた日 | 次回の満了日 | 結果 |
|---|---|---|
| 2026年5月1日(2ヶ月前) | 2028年6月30日 | 損しない |
| 2026年4月30日(2ヶ月より前) | 2028年4月30日 | 2ヶ月ぶん損 |
これまでの「1ヶ月前から」が、2025年4月1日から「2ヶ月前から」に。道路運送車両法施行規則の改正によるものです。
狙いは、年度末に集中する車検の混雑をならすことと、整備士の働き方を守ること。ユーザー側から見れば、単純に「余裕」が増えた改正です。
見落とされがちですが、自賠責保険(強制保険)も同じく2ヶ月前から更新できるようになりました。車検と保険の更新タイミングがズレて慌てる、という事故が減ります。
損しないベストな時期とスケジュール
車検スケジュールの目安(満了日6月30日の場合)
(3月頃)
見積もり・業者選びをスタート
数社から相見積もり。早期予約割引を出す店もあり、動くほど選択肢が広がる時期。
(4月頃)
予約を確保
希望日を押さえる。繁忙期(2〜3月・8〜9月)に満了日が重なる車は、とくに早めが安全。
2週間前
車検を受ける ← ここがベスト
有効期間は損せず、それでいて再検査や部品交換に回せる余白が残る。ちょうどいい距離感。
(6月30日)
有効期間の満了
この日を1日でも過ぎれば車検切れ。公道は走れなくなる。
制度は2ヶ月前から。でも、私がすすめるのは「1ヶ月前〜2週間前」です。
理由は、ひとつだけ。バッファ(余白)です。
車検は、通れば終わり——とはかぎりません。ブレーキやタイヤ、灯火類。検査の場で「このままでは通りません」と言われる車を、私は現場で何百台と見てきました。
部品を取り寄せて、直して、もう一度。この往復に、数日から一週間は平気で消えます。
満了日ギリギリに詰め込んでいると、この往復の途中で満了日を追い越してしまう。「整備は終わったのに、書類が間に合わず車検切れ」——いちばん避けたい負け方です。
逆に2ヶ月前フルに早めても、恩恵はそれほど大きくない。落としどころが、1ヶ月前〜2週間前。手堅い一手です。
あわせて読みたい(費用・業者選び)
早すぎ・遅すぎ、それぞれのリスク
2ヶ月より前に受けると…
- 有効期間が削られる:次回の満了日が「受けた日から2年後」に前倒しされる
- 費用のリターンが減る:前回の車検代は満了日まで払い済み。その残りを捨てる形に
- 例:3ヶ月前に受ければ、まるまる3ヶ月ぶんの有効期間を失う
満了日ギリギリに受けると…
- 予約が取れない:繁忙期は、希望日にそもそも空きがないことも
- 不具合に対応できない:部品交換や再検査が必要になった瞬間、時間切れの危険
- 車検切れ:満了日を1日過ぎれば、その車ではもう公道を走れない
切れた車を検査場や整備工場へ持ち込むには、仮ナンバーを取得するか、積載車(レッカー)で運搬するかの二択。
仮ナンバー(自動車臨時運行許可)は、お住まいの市区町村の窓口で申請できます(手数料は750円前後)。自走はできません。まずここから。
車検代が高そうな車は
「通す前に価値を知る」
車検の見積もりを見て、思わず声が出る——「え、こんなに?」。
過走行、10年超え、あちこち交換時期。そういう車ほど、通すか手放すかの分かれ道に立っています。ここで、もうひとつの視点を。
その車、車検を通す前に「いまの買取価格」を知っていますか?
車検に10万円かけて2年乗るのが得か。いま手放して次の一台に回すのが得か。
判断の分かれ目は、「車検費用」と「いまの買取価格」を、同じテーブルに並べて見比べたかだけです。片方しか知らないまま決めるのが、いちばんもったいない。
| こんな車は | 考えどころ |
|---|---|
| 車検代が高額(過走行・10年超・要修理) | 通す前に査定。「車検代+2年ぶんの維持費」より買取額が近ければ、乗り換えが視野に入る |
| もともと近く手放す予定だった | 車検を通した直後より、車検が残っている“今”のほうが売り時になりやすい |
| まだ十分乗れる・愛着がある | 迷わず車検へ。無理に売る必要はありません。それも正しい答え |
通すのか、売るのか——決めるのは、あなたです。
私たちがやるのは、両方の数字を並べて、フラットに材料を渡すこと。それだけ。売却をすすめる連絡はしません。
売る側の判断材料(買取クラスター)
車検満了日の確認方法
満了日を確かめる、3つの方法
- 車検証を見る
左下「有効期間の満了する日」に記載。電子車検証なら、対応アプリで表示。 - 車検ステッカー(フロントガラス)を見る
表面に満了する「年・月」、裏面に「年月日」。運転席から見上げれば、月まではすぐわかる。 - 車検証閲覧アプリを使う
電子車検証(2023年1月〜)は、スマホでICタグを読み取れば満了日を確認できる。
「2ヶ月前」って、具体的にいつ?
| 満了日 | 2ヶ月前の日(この日から受検OK) |
|---|---|
| 6月30日 | 4月30日 |
| 5月31日 | 3月31日 |
| 4月30日 | 2月28日(うるう年は29日) |
| 3月31日 | 1月31日 |
※2ヶ月前の「同じ日」が存在しない月は、その月の末日が起点になります。
業者選びで迷ったら(車検クラスター)
よくあるご質問
Q車検は何日前から予約できますか?
Q指定工場なら45日前から受けられると聞きましたが、今も有効ですか?
Q自賠責保険も2ヶ月前から更新できますか?
Q車検は当日に終わりますか?
Q車検の繁忙期はいつですか?
Q車検費用の相場はいくらですか?
Q新車の初回車検は何年後ですか?
Q車検が近いのですが、通さずに売ることもできますか?
車検はいつから受けられる? まとめ
- 2025年4月〜:満了日の2ヶ月前から、有効期間を損せず受けられる
- 自賠責保険も2ヶ月前から更新可能に(同時改正)
- 現場のおすすめは1ヶ月前〜2週間前。再検査のバッファを残せる距離感
- 予約は2〜3ヶ月前に確保。繁忙期(2〜3月・8〜9月)は特に早めに
- 2ヶ月より前に受けると有効期間が削られる。ここだけは損
- ギリギリ受検は、不具合が出たとき逃げ場がない
- 車検代が高そうな車は、通す前に買取価格と見比べるのが賢い一手
- 満了日は車検証・車検ステッカー・アプリで確認
2025年4月の改正で、車検は2ヶ月前から。時間の余白が、そのまま判断の余白になりました。
通すか、売るか。どちらを選ぶにせよ、材料をそろえてから決める——それが、いちばん損の少ないやり方です。

