車の傷は
自分で直せる?
「小さな傷だし、自分で直せるかな?」
DIYで直せる傷と、プロに任せるべき傷の境界線をお伝えします。
車についた傷。ディーラーに出すと高いし、自分で直せないかな……と思いますよね。
結論から言うと、傷の深さによっては自分で直せます。
ただし、失敗すると余計にお金がかかるので、判断を間違えないことが大切。
私は福岡で17年間、自動車関連の仕事に携わってきました。
DIYで直そうとして失敗し、結局プロに頼むことになった……という方を何人も見てきました。
この記事では、「自分で直せる傷」と「プロに任せるべき傷」の判断基準と、DIY修理の方法をお伝えします。
結論:DIYで直せるのは「浅い傷」だけ
塗装が剥がれている傷 → タッチペンでDIY可能(応急処置)
下地が見えている傷 → プロに任せるべき
DIYで直せる傷?
プロに任せるべき傷?
まず、傷の深さを確認しましょう。
傷の深さによって、DIYで直せるか、プロに任せるべきかが決まります。
傷の深さチェック方法
| 傷のレベル | 特徴 | DIY/プロ | 使う道具 |
|---|---|---|---|
| レベル1 洗車傷・線傷 | 水で濡らすと消える 爪が引っかからない | DIY可能 | コンパウンド |
| レベル2 浅い擦り傷 | 爪が軽く引っかかる 塗装の色は見える | DIY可能 | コンパウンド タッチペン |
| レベル3 塗装剥がれ | 塗装が剥がれている 下地が見えている | プロ推奨 | パテ・スプレー (難易度高) |
| レベル4 へこみ・歪み | ボディが変形している | プロに任せる | 板金が必要 |
正直に言います。
DIYで「完璧に」直すのは、プロでも難しいんです。
DIYでできるのは、あくまで「傷を目立たなくする」こと。
元通りにするのとは違います。
それでも、小さな傷に数万円かけるのはもったいない。
「完璧じゃなくても、目立たなくなればいい」という方には、DIYをおすすめします。
DIY修理に必要な道具と費用
DIY修理の最大のメリットは費用の安さ。
必要な道具と費用をまとめました。
コンパウンド
500円〜2,000円
浅い傷を磨いて消す研磨剤。初心者はセット商品がおすすめ。
タッチペン
500円〜1,500円
塗装剥がれを塗り直す。車のカラーコードに合わせて選ぶ。
スプレー
1,000円〜2,500円
広い範囲の傷に。タッチペンより均一に塗れるが難易度高め。
マスキングテープ
300円〜500円
塗装時に周囲を保護。必須アイテム。
脱脂剤(シリコンオフ)
500円〜1,000円
塗装前に油分を除去。塗装の密着に必須。
クロス・スポンジ
300円〜500円
コンパウンド用のやわらかい布。マイクロファイバーがおすすめ。
DIY修理の費用目安
コンパウンドだけで済む場合:1,000円〜2,000円
タッチペンも使う場合:2,000円〜4,000円
スプレー塗装する場合:3,000円〜6,000円
車のカラーコードの調べ方
- 運転席ドアの内側(ドアを開けたところ)に貼ってあるシールを確認
- ボンネットを開けて、エンジンルーム内のシールを確認
- 「COLOR」「C/TR」などの表記の横に書いてある3桁の英数字がカラーコード
- タッチペンやスプレーを買うとき、このカラーコードと同じものを選ぶ
コンパウンドで浅い傷を消す方法
水で濡らすと消える傷、爪が引っかからない傷は、
コンパウンドで磨くだけで目立たなくなります。
コンパウンドで傷を消す手順
所要時間:15〜30分
洗車する
傷の周りの汚れ・砂を洗い流す。汚れが残っていると、磨くときに傷が増える原因に。
乾燥させる
水分を拭き取り、完全に乾かす。コンパウンドは乾いた状態で使う。
コンパウンドを布につける
マイクロファイバークロスやスポンジに、コンパウンドを少量つける。つけすぎ注意。
直線方向に磨く
円を描かず、直線方向に磨くのがポイント。円を描くと磨き傷がつきやすい。
拭き取って確認
きれいな布で拭き取り、傷の状態を確認。消えていなければ繰り返す。
仕上げ(ワックス)
最後にワックスをかけて保護。コーティング車の場合は、コーティング剤で仕上げ。
コーティング車は注意
ガラスコーティングを施工している車は、コンパウンドでコーティングが剥がれます。
コーティング車は「ノーコンパウンドタイプ」の傷消し剤を使うか、施工店に相談してください。
コンパウンドの種類を使い分けると、仕上がりが良くなります。
①粗目(傷消し用):傷を削り取る
②細目(仕上げ用):磨き傷を消す
③極細(鏡面仕上げ用):ツヤを出す
セット商品を買えば、この3種類が入っているので便利です。
タッチペンで塗装剥がれを直す方法
塗装が剥がれている傷は、タッチペンで塗り直します。
あくまで「応急処置」ですが、サビ防止にもなります。
タッチペンで傷を直す手順
所要時間:30分〜1時間(乾燥時間除く)
洗車・乾燥
傷の周りをきれいにして、完全に乾かす。
脱脂する
シリコンオフなどで傷の部分の油分を除去。これをしないと塗料が密着しない。
マスキング
傷の周囲をマスキングテープで保護。はみ出し防止に必須。
タッチペンで塗る
薄く、何度かに分けて塗るのがポイント。一度に厚塗りするとムラになる。
乾燥させる
1回塗るごとに10〜15分乾燥。完全乾燥は24時間以上。
コンパウンドで馴染ませる
完全乾燥後、細目のコンパウンドで軽く磨いて周囲と馴染ませる。
タッチペンの限界
タッチペンは「傷を隠す」ものであって、「完璧に直す」ものではありません。
近くで見ると、塗った跡がわかります。
完璧に直したいなら、プロの板金塗装をおすすめします。
スプレーで広い傷を直す方法
(上級者向け)
広い範囲の傷は、スプレーで塗装する方法もあります。
ただし、失敗リスクが高いので、慣れていない方にはおすすめしません。
スプレー塗装の流れ
- 洗車・脱脂・サンドペーパーで足付け
- マスキングで周囲を保護
- プライマー(下地)を塗布
- カラースプレーを薄く何度も塗布
- クリアスプレーで仕上げ
- コンパウンドで馴染ませる
スプレー塗装は、やめた方がいいです。
なぜか? 失敗する確率が高いからです。
よくある失敗:
・色ムラ(同じカラーコードでも微妙に色が違う)
・垂れ(厚塗りしすぎて塗料が垂れる)
・ザラつき(ホコリや砂が入る)
・境界線が目立つ(塗った部分と塗ってない部分の境目)
失敗すると、結局プロに直してもらうことになり、DIY+プロで費用が倍かかることに。
広い傷は、最初からプロに頼んだ方が安く済むことも多いです。
やってはいけないNG行為
1. 汚れたまま磨く
- 砂やホコリがついたままコンパウンドで磨くと、傷が増える
- 必ず洗車してから作業する
2. 円を描いて磨く
- 円を描くと「磨き傷」がつきやすい
- 直線方向に磨くのが正解
3. タッチペンを厚塗りする
- 一度に厚く塗ると、ムラ・垂れ・ヒビ割れの原因に
- 薄く、何度かに分けて塗る
4. 乾燥不足で重ね塗り
- 乾く前に重ね塗りすると、塗装がよれる
- 1回塗るごとに10〜15分乾燥させる
5. 下地が見えている傷をDIYで直そうとする
- 下地が見えている傷は、素人には難しい
- 失敗すると余計に費用がかかる
- 最初からプロに任せた方が安く済む
傷を放置するとサビの原因に
塗装が剥がれている傷を放置すると、そこから水が入ってサビます。
特に金属部分(ボンネット、ドア、フェンダーなど)は要注意。
DIYで直すにしても、プロに頼むにしても、早めに対処することが大切です。
プロに頼んだ場合の費用相場
「DIYで直すべきか、プロに頼むべきか」の判断材料として、
プロに頼んだ場合の費用相場を知っておきましょう。
| 部位 | 軽い傷 | 中程度の傷 | 重い傷 |
|---|---|---|---|
| バンパー | 1.5〜3万円 | 3〜5万円 | 5〜10万円 |
| ドア | 3〜5万円 | 5〜10万円 | 10〜20万円 |
| フェンダー | 2〜4万円 | 4〜7万円 | 7〜15万円 |
| ボンネット | 3〜5万円 | 5〜10万円 | 10〜20万円 |
DIYがおすすめのケース:
・コンパウンドで消える程度の浅い傷
・完璧じゃなくても、目立たなくなればいい
・費用を抑えたい
プロがおすすめのケース:
・下地が見えている傷
・へこみ・歪みがある
・完璧に直したい
・売却を考えている(査定に影響する)
迷ったら、見積もりだけ取ってみるのもアリです。
見積もりは無料の工場がほとんどです。
福岡で板金塗装を依頼するなら「福岡の板金塗装おすすめ工場と選び方」をご覧ください。
よくあるご質問
Qコンパウンドで傷は完全に消えますか?
Qタッチペンの色が微妙に違うのですが?
QDIYで失敗したらどうすればいいですか?
Qバンパーの傷はDIYで直せますか?
Q傷を放置するとどうなりますか?
QDIYで直した車は査定に影響しますか?
Qおすすめのコンパウンドはありますか?
車の傷DIY修理まとめ
- 水で消える傷、爪が引っかからない傷 → コンパウンドでDIY可能
- 塗装が剥がれている傷 → タッチペンでDIY可能(応急処置)
- 下地が見えている傷、へこみ → プロに任せるべき
- スプレー塗装は失敗リスクが高いのでおすすめしない
- 迷ったら、プロに見積もりを取ってみる
DIYで直せる傷は限られています。
「自分で直せるか、プロに任せるべきか」の判断を間違えなければ、
費用を抑えながら、きれいに傷を直すことができます。
この記事が、車の傷で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
福岡で板金塗装を依頼するなら「福岡の板金塗装おすすめ工場と選び方」をご覧ください。
事故に遭ってしまった方は「福岡で交通事故に遭ったら|完全ガイド」もご覧ください。

