車の異音|音の種類別 原因と対処法

車の異音|音の種類別 原因と対処法

音別に解説 危険度判定 修理費用

「車から変な音がする…」「このまま走っても大丈夫?」
この記事では、異音の種類別に原因と対処法を解説。
危険度の高い音の見分け方と修理費用の目安もまとめました。

⚠️ すぐに停車すべき危険な異音

「キンキン・カンカン」:オーバーヒートの可能性 → すぐに停車
「ゴロゴロ・ガラガラ」:エンジンオイル不足 → 走行を中止
「キーキー」(ブレーキ時):ブレーキパッド摩耗 → 早急に点検

異音を放置すると、修理費用が高額になったり、事故につながる危険があります。

エンジンからの異音

「キュルキュル」

危険度:中

考えられる原因

  • ファンベルト(Vベルト)の劣化・緩み:最も多い原因
  • ベルトに水がついている(雨天時のみなら問題なし)
  • ベルトのゴムが硬化している(特に冬場)
  • オルタネーター(発電機)の故障

発生しやすいタイミング

エンジン始動時、アクセルを踏んで加速時、ハンドルを大きく切った時、エアコン使用時

対処法

雨天時だけなら様子見でOK。それ以外はベルトの張り調整または交換が必要。
放置するとベルトが切れてエンジン停止の危険があります。

修理費用の目安

ベルト交換:5,000〜15,000円

「カラカラ・ゴロゴロ」

危険度:高

考えられる原因

  • エンジンオイルの不足・劣化:金属部品が直接擦れ合っている
  • エンジン内部の異常燃焼(ノッキング)
  • エンジン内部の部品摩耗

発生しやすいタイミング

エンジン始動時、アクセルを踏んで加速時、アイドリング中

対処法

すぐに安全な場所に停車し、エンジンオイルの量を確認。
不足している場合はオイルを補充。走行を続けるとエンジン故障の原因になります。

修理費用の目安

オイル交換:3,000〜7,000円/エンジン修理:10万円〜

「キンキン・カンカン」

危険度:高

考えられる原因

  • オーバーヒート:冷却水不足でエンジンが過熱
  • 冷却システムの故障(ラジエーター、ウォーターポンプなど)

発生しやすいタイミング

長時間走行後、渋滞中、夏場の高温時

対処法

即座に安全な場所に停車してエンジンを切る。
絶対にラジエーターキャップを開けない(熱湯が噴き出す危険)。
冷却水が減っている場合は補充。ロードサービスを呼ぶことを推奨。

修理費用の目安

冷却水補充:1,000〜3,000円/ラジエーター交換:3〜10万円

「ウィーン・ヒューン」

危険度:中

考えられる原因

  • オルタネーター(発電機)のベアリング摩耗
  • パワーステアリングポンプの異常
  • ウォーターポンプのベアリング摩耗

発生しやすいタイミング

エンジン回転数に連動して音が変化する場合

対処法

放置すると故障が進行するため、早めに整備工場で点検を。
オルタネーター故障はバッテリー上がりの原因になります。

修理費用の目安

オルタネーター交換:3〜8万円

ブレーキからの異音

「キーキー」(ブレーキ時)

危険度:高

考えられる原因

  • ブレーキパッドの摩耗:パッドに内蔵された摩耗センサーが警告音を出している
  • ブレーキディスクの錆(長期間放置後に発生、走行すると消える)
  • ブレーキパッドの取り付け不良

発生しやすいタイミング

ブレーキを踏んだ時、低速走行時

対処法

摩耗センサーが鳴っている場合はブレーキパッドの残量がほぼゼロ
放置するとブレーキが効かなくなる危険があります。すぐに点検・交換を。

修理費用の目安

ブレーキパッド交換:1〜3万円(1軸)

「ゴー」(走行中・ブレーキ時)

危険度:中

考えられる原因

  • ブレーキローター(ディスク)の摩耗・錆
  • ブレーキキャリパーの固着
  • ブレーキパッドが限界を超えて摩耗(金属が直接当たっている)

発生しやすいタイミング

走行中常に、またはブレーキを踏んだ時

対処法

ブレーキキャリパーの研磨または交換、ブレーキローターの交換が必要な場合も。
ブレーキ系統の異音は放置厳禁です。

修理費用の目安

ローター交換:2〜5万円(1軸)/キャリパー交換:3〜8万円

ブレーキの異音は放置厳禁

ブレーキは安全に直結する最重要部品です。
異音が出たらすぐに整備工場で点検してください。
「キーキー」音が出てから1〜2週間でパッドが完全に摩耗することもあります。

足回りからの異音

「ゴー」(走行中ずっと)

危険度:中

考えられる原因

  • ハブベアリングの摩耗:タイヤをスムーズに回転させる部品の劣化
  • タイヤの空気圧不足
  • タイヤの偏摩耗

発生しやすいタイミング

速度に比例して音が大きくなる、カーブで音が変化する

対処法

まずタイヤの空気圧をチェック。問題なければハブベアリングの点検を。
放置すると走行性能・燃費の悪化、最悪の場合タイヤ脱落の危険も。

修理費用の目安

ハブベアリング交換:2〜5万円(1輪)

「コトコト・ゴトゴト」

危険度:低〜中

考えられる原因

  • スタビライザーリンクの劣化
  • サスペンションブッシュの劣化
  • ショックアブソーバーの劣化
  • タイヤに石や異物が挟まっている

発生しやすいタイミング

段差を乗り越えた時、カーブを曲がった時、凸凹道を走行中

対処法

タイヤに異物がないか確認。それでも音が続くなら足回りの点検を。
車検時にまとめて交換するのも手です。

修理費用の目安

スタビリンク交換:5,000〜15,000円(1本)

排気系からの異音

「カラカラ」(車体下部から)

危険度:低〜中

考えられる原因

  • 遮熱板の振動・緩み
  • マフラー内部への異物混入
  • 触媒の劣化

発生しやすいタイミング

アイドリング中、低速走行時

対処法

遮熱板の緩みなら固定し直すだけで解決することも。
触媒の劣化は排ガス検査に影響するため、車検前に確認を。

修理費用の目安

遮熱板固定:3,000〜10,000円/触媒交換:5〜15万円

「ボボボ・バリバリ」(爆音)

危険度:中

考えられる原因

  • マフラーの穴・亀裂:排気ガスが漏れている
  • マフラーの接続部分の緩み・劣化
  • マフラー吊りゴムの劣化

発生しやすいタイミング

エンジン始動時から常に、アクセルを踏むと音が大きくなる

対処法

排気漏れは車検不合格の原因に。また、排気ガスが車内に入る危険もあるため早めに修理を。

修理費用の目安

マフラー修理:1〜3万円/マフラー交換:3〜10万円

エアコンからの異音

「カラカラ・ブーン」(送風口から)

危険度:低

考えられる原因

  • ブロアファンモーターの故障
  • エアコンフィルターの詰まり
  • ダクト内にゴミや異物が入っている

発生しやすいタイミング

エアコンをONにした時、風量を上げた時

対処法

まずエアコンフィルターの清掃・交換を試す。
それでも改善しなければブロアファンの点検を。

修理費用の目安

フィルター交換:2,000〜5,000円/ブロアファン交換:1〜3万円

よくあるご質問

Q異音がしても走行できますか?

音の種類によります。「キンキン・カンカン」(オーバーヒート)や「ゴロゴロ」(オイル不足)は即座に停車すべき危険な音です。「キーキー」(ブレーキ)も放置厳禁。それ以外の音でも、早めに整備工場で点検することをおすすめします。

Q異音の原因を自分で特定できますか?

ある程度は可能です。音が「いつ」「どこから」するかを把握することが重要。エンジンルームか、足回りか、車内か。走行中か停車中か。これを整備士に伝えると、原因特定がスムーズになります。

Q朝だけ異音がするのはなぜ?

エンジンが冷えている状態だとベルトのゴムが硬くなり、「キュルキュル」音が出やすくなります。また、ブレーキディスクに夜露で錆がつき、走り始めに「キーキー」音がすることも。走行後に消えるなら問題ないケースが多いですが、続くようなら点検を。

Q異音の点検費用はいくら?

点検だけなら無料〜3,000円程度のところが多いです。ディーラーや整備工場に「異音がする」と伝えれば、原因を調べてもらえます。修理が必要な場合は別途見積もりとなります。

Q車検は通りますか?

異音の原因によります。ブレーキパッドの摩耗、マフラーの排気漏れなどは車検不合格の原因になります。車検前に気になる異音がある場合は、事前に点検しておくことをおすすめします。
業界22年の本音

異音は車からの「SOS」です。早めに対処すれば修理費用も安く済みます

たとえば、キュルキュル音(ベルト劣化)を放置してベルトが切れると、エンジン停止やバッテリー上がりの原因に。
ベルト交換なら5,000〜15,000円で済むのに、エンジン修理になると10万円以上かかることも。

「まだ大丈夫」と思わず、異音を感じたらすぐに点検してください。

車の異音 まとめ

  • キュルキュル:ベルトの劣化 → 早めに交換
  • カラカラ・ゴロゴロ:オイル不足 → すぐに停車
  • キンキン・カンカン:オーバーヒート → 即座に停車
  • キーキー:ブレーキパッド摩耗 → 早急に交換
  • ゴー:ハブベアリング摩耗 → 点検を
  • 異音は車からのSOS、早めの対処が安全&節約
  • 点検だけなら無料〜3,000円程度

車の異音は、放置すると大きなトラブルにつながります。
「いつもと違う音がする」と感じたら、早めに整備工場で点検してもらいましょう。

梅原隆也
この記事を書いた人

梅原 隆也

自動車関連事業で22年。福岡で中古車販売店の店長、退職後、板金塗装工場で修行。その後、国家資格保有者が複数在籍する認証工場で磨き・コーティングを担当。受付として月間300件もの問い合わせに対応し、保険会社との交渉、引き取り・納車まで毎月100台近くを管理していました。